電子定款って?

電子定款って、最近よく聞きますよね。

これから会社を設立しようと思っている方にはお勧めの方法なのですが、じゃあ、この電子定款って、どんなもので・どんなメリットがあるのでしょうか。

定款とは

定款とは、その会社の基本的なルールを決めた文書です。
そのため、株式会社や合同会社を設立する際には、定款が必要になります。
例えば

  • 会社名
  • 所在地
  • 資本金の額
  • 会社の目的(何をする会社なのか)
  • 設立時の取締役や代表取締役

などが記載されています

「会社の憲法」と言われることもあり、会社ごとに全く同じということはなく、少しずつ違っていてそれが会社の特色になっていることもあります。

特に株式会社を設立する場合には、定款を作って公証人に認証してもらわないとその定款は登記の際に認めてもらえません。

定款はどうやって作るか

定款の作り方自体は難しくありません。

例えば、ワープロなどで文書を作り、袋とじで製本します。
こんな感じですね。

昔の定款なのですが、袋綴じになっていて、公証人が原本であることのスタンプを押してくれます。

上部の縁の辺りをよく見ると分かるのですが、公証人が認証したという紙が添付されていて職印が押されているのがわずかに見えると思います。


では、作る文章はどうするかと言うと、基本的に全くオリジナルで作るということはあまりありません。
Googleで検索すれば

第1章 総則
(商号)
第1条 当会社は、株式会社くまうさぎと称する。
(目的)
第2条 当会社は、次の事業を営むことを目的とする。
1.くまの飼育、繁殖及び販売
2.うさぎの飼育、繁殖及び販売
3.前各号に附帯関連する一切の事業
(本店の所在地)
第3条 当会社は、本店を岐阜県高山市に置く。

というようなテンプレートをインターネットで見つけることができるでしょう。

こうしたテンプレートが多少のパターンを変えて見つけられると思いますので、その中であなたの作りたい会社に合ったものを使って、会社名や所在地などを変更して、定款にします。

ただ、こうやって定款を作るとどうしても考慮不足の部分が出てきてしまうんですよね。
なぜなら、インターネットや書籍の例では、話を進めるためのものであって、あなたの会社のために考えられたものでは無いからです。

ただ、こうして作った定款でも登記することは可能だったりします。(すべてでは無いと思いますが)

電子定款とは?

では、電子定款というのは、どういうものでしょうか。

まぁ、電子って言うくらいですので、紙では無いなというのは分かると思いますが、要はPDFのような電子データで定款を作る方法です。

Wordなどのアプリで定款の文書を作ることは紙の定款と同じですが、それを印刷するのではなくPDFにします。
そして、PDFデータに

確かに私が作ったPDFデータだよ

という署名をデータ中に追加します。
とは言っても、文章として追加するのでは無く、データだけを追加するので見た目では分かりません。

そのため、PDFに署名(電子署名と言います)を追加するためのアプリや電子署名が確かにその人の電子署名だと保証する電子証明書が必要になります。
ここのところがちょっとハードルが高いので、行政書士などの専門家に依頼したほうがいい理由の一つです。

電子定款にするメリット

電子定款を作るには上記のようにちょっと面倒なのですが、当然それなりのメリットもあります。
その最も大きなメリットが

定款にかかる印紙代4万円が無くなる

というものです。

それ以外にも保存が楽とかありますが、そんなことは大したことではありません。

では、どうして印紙代が不要になるのでしょうか?

それは、紙じゃないから。
PDFデータに印紙は貼れませんよね。

では、デメリットは?

電子定款を選んだ場合のデメリットは何でしょうか。

こちらも当然なのですが、電子定款を作るには、上に示したように、電子証明書で電子署名をPDFにつけなければならないわけです。

このためには、電子証明書を用意するのですが、マイナンバーカードに電子証明書を付加していれば、それが使えます。
マイナンバーカードを持っていなかったり、電子証明書の付加をしていなかったりした場合には、申請して電子証明書が使えるようにしないといけません。
さらに、マイナンバーカードの電子証明書を使うには、お使いのパソコンで使えるカードリーダーが必要になりますし、電子署名をPDFにつけるためのアプリも必要になります。

こうした手間や出費を考えると、4万安くなっても・・・ということもあるわけです。

さらに、株式会社の場合は、作った電子定款を公証人に認証してもらう必要があるわけですが、これも「登記・供託オンライン申請システム」などを使って認証をしてもらいます。

なんか面倒になってきましたね。

行政書士に依頼するという選択肢

ちょっと自分でやるには面倒そうな電子定款ですが、定款は作らないと会社が作れません。

そこで、行政書士に依頼するという方法があります。

先にも述べたように、インターネットや書籍のサンプルを使って定款を作っても、あなたの作る会社にマッチした定款になる保証はありませんが、行政書士に依頼すると、あなたの会社にぴったりの定款を作ってくれます。

会社設立・定款作成センター千葉では、そうしたあなたの会社にベストマッチな電子定款を作成します。

電子定款ですから印紙代の4万円は削減できますし、本店登記地が対応エリア内であれば、認証された定款の受け取りなども代行いたします。

特に、会社設立・定款作成センター千葉にご依頼いただいた場合は、その後の行政書士対応業務が割引価格でご依頼いただけます。
許認可や届け出だけではなく、株主総会議事録の作成など会社を運営していく上で必要な書類の作成も承っております。

ぜひ、ご検討ください。


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